さようなら 赤い自転車よ( ; ; )
ついに、私の赤い自転車がその役目を終える日が来ました。開業以来7年間、雨の日も風の日も、何度も修理を重ねながら共に走り続けてきた相棒です。先日、前輪がパンクしたのをきっかけに、駆体やギアの限界も明らかになり、ついに引退を決めました。
この自転車はただの移動手段ではありません。私の人生のいろんな瞬間を一緒に過ごしてきた大切な存在でした。今、中学一年生になった長女を、まだ小さかった頃に保育園へ送り迎えしていたのもこの自転車でした。その時の小さな背中が、ふと走りながら思い出されることもあります。
そして、開業後は訪問診療の相棒として、患者さんのもとへ一軒一軒走り続けました。軽快なガリガリ音を立てながら地域の街並みを抜け、患者さんの笑顔を見てほっとする――そんな日々をともにしてきた赤い自転車。誰も気づかないけれど、患者さんとの一瞬のつながりを支えてくれたのはこの自転車だったのです。
さあ、明日から新しい一歩を踏み出そう。君の思い出を胸に。