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花粉のおはなし

[2025.02.28]

春先になると、多くの人が花粉症に悩まされます。特にスギやヒノキの花粉は、日本における主要なアレルゲンです。これらの花粉がどのように飛散し、私たちの生活に影響を及ぼしているのかを見ていきましょう。

スギは風によって花粉を運ぶ風媒花であり、花粉は遠くまで飛散します。飛散時期は地域によって異なりますが、主に2月から4月にかけてです。スギ花粉は約30μmの大きさで、雄花は7月頃から形成され、11月には成熟。冬の寒さを経て、気温の上昇とともに飛散が始まります。

花粉の飛散量は毎年変動し、前年の夏の気象条件が大きく影響します。日射量が多く、降水量が少ない夏は、翌春の花粉生産量が増加する傾向にあります。また、花粉の生産が少ない年の翌年には、多くなる傾向も見られます。

日本では戦後、木材需要の高まりからスギやヒノキの植林が進み、現在では森林面積の約18%がスギ人工林、約10%がヒノキ人工林となっています。特に成熟したスギ林が大量の花粉を放出するため、花粉症の一因となっています。

この問題に対し、林野庁では「花粉の少ないスギ」の開発と普及を進めています。雄花の生産量が少ない苗木を植えることで、花粉の飛散を抑制しようという取り組みです。また、既存のスギ人工林を計画的に伐採し、花粉の少ない苗木への植え替えも推進されています。

私たち個人の対策としては、マスクやメガネの着用、空気清浄機の活用、外出後の衣服の払いや手洗いが有効です。さらに、社会全体での花粉対策を進めることで、快適な生活環境を実現していくことが期待されます。

もちろん花粉症かと思ったら医療機関への受診は必要です 当院では予防含めた治療を行っていますのでお困りの方はご連絡くださいませ!

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